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第89話 灯台もと暗し

Auteur: 雨音休
last update Date de publication: 2026-06-23 06:03:43
 円形状のフィールドだった。

 端は崖になっている。崖の先は灰色の空がそびえるのみであり。フィールドの中心には、ピンク色の髪をした巨人の大悪魔が立ち上がっていた。頭には羊のような角が生えており、尻には黒い尻尾があった。黒いボンテージを着ている。その大悪魔ルーインメイデンが可愛い声を発する。

「きゃりらりらーん。ルーインメイデン様のご到着ー。君たち、灯台もと暗しって言葉、知ってるぅー?」

 ルーインメイデンの大音声である。彼女を囲むようにして数十名のプレイヤーが顔を向けていた。それらの表情は不安なニュアンスで揺れている。

:出た、闘技祭のルーインメイデン様。

:この大悪魔、可愛くて好こ。

:尊い!

 ウミがわなわなと唇を震わせている。

「トウマ、あれを倒すですか?」

「分からん」

 トウマは短く答えて辺りを見回す。ふと、少し離れたところからベルフラウが駆けて近づいてきた。良かった、彼女もこのフィールドへと無事にたどり着いていたようだ。

「トウマ、ウミちゃん!」

「師匠!」

 ウミが頬にエクボを浮かべて両手を開く。

 ベルフラウは近寄るなり両手の甲を腰に当てて説明した。

「二人とも、ルーイ
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