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第89話 灯台もと暗し

مؤلف: 雨音休
last update تاريخ النشر: 2026-06-23 06:03:43
円形状のフィールドだった。

端は崖になっている。崖の先は灰色の空がそびえるのみであり。フィールドの中心には、ピンク色の髪をした巨人の大悪魔が立ち上がっていた。頭には羊のような角が生えており、尻には黒い尻尾があった。黒いボンテージを着ている。その大悪魔ルーインメイデンが可愛い声を発する。

「きゃりらりらーん。ルーインメイデン様のご到着ー。君たち、灯台もと暗しって言葉、知ってるぅー?」

ルーインメイデンの大音声である。彼女を囲むようにして数十名のプレイヤーが顔を向けていた。それらの表情は不安なニュアンスで揺れている。

:出た、闘技祭のルーインメイデン様。

:この大悪魔、可愛くて好こ。

:尊い!

ウミがわなわなと唇を震わせている。

「トウマ、あれを倒すですか?」

「分からん」

トウマは短く答えて辺りを見回す。ふと、少し離れたところからベルフラウが駆けて近づいてきた。良かった、彼女もこのフィールドへと無事にたどり着いていたようだ。

「トウマ、ウミちゃん!」

「師匠!」

ウミが頬にエクボを浮かべて両手を開く。

ベルフラウは近寄るなり両手の甲を腰に当てて説明
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  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第198話 キスが下手なところも

     ジェットコースターが動き出す。 いま、上へ上へと坂をのぼっていた。 ウミとアイギスとキャルル丸は一番前の席に並んで座っていた。胸元の安全バーを両手で握りしめる。期待と恐怖で胸がドキドキと高鳴っていた。この坂をのぼりきったら、何が待っているのだろうか? ウミははらはらとしてつぶやいた。「あ、アイちゃん、や、やばいですぅ」「やばい」「きゃる、きゃるるぅ」:ジェットコースターはスリル満点。:ウミちゃん、走り出したらバンザイしなきゃダメだよ。:スクショ準備OK。 ジェットコースターがじりじりと坂をのぼりきる。ゆっくりと下りに入った。眼下に広がる遊園地の鮮やかな景色。屋根の色は黄色ばかりだ。ウミの興奮が臨界点に到達した。恐怖を覚えて猫耳を伏せる。 瞬間である。 急降下。 興奮が弾けた。「「キャアアァァアアアアッ!」」「や、やばいですうぅぅぅぅ!」「きゃるるうぅぅぅぅっ!」 お客さんたちが絶叫した。ウミは顔面を硬直させて目を大きく見開いた。ジェットコースターが全速力で走っている。降下したと思ったら右に曲がり、左に曲がり、胸がドクンドクンと振動する。ハイスピードのまま縦回転ゾーンに突入した。ウミはバンザイをして叫んだ。「ヤバアァァアアアアアアアアア!」:ウミちゃん楽しんでるw:ウミちゃんの絶叫顔をスクショ完了w:アイちゃんが目をつむっているぞw ジェットコースターは走り続ける。曲がってくねって、下ってはのぼり、またしても縦に大回転する。ウミの胸はドキンドキンと爆発しそうだった。死にそうなスリルは次から次へと襲って来た。ウミは声が枯れるほどに叫び続ける。「やばいですぅぅぅぅっ!」 やがてスリリングな体験が終わり、プラットホームに帰ってくる。 車両から降りると、ウミとアイギスはウキウキとして笑い合った。モフモフとした尻尾がぶんぶんと振動する。喜びが溢れた。「アイちゃん、今の、とっても楽しかったですぅ!」「本当!」 アイギスの顔にも笑みが浮かんでいる。 キャルル丸はちょっと目を回していた。頭をふらふらと揺らしている。「きゃるるぅ……」 ウミが心配そうにキャルル丸の首を撫でた。「ちょっとキャルル丸、大丈夫ですかぁ?」「きゃるる!」 キャルル丸が自信満々そうに胸を張った。 猫の亜人なので、ウミにはキャルル丸の声が分か

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  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第6話 助けたのに

     村の北出口から外へと出る。 草原地帯があった。ところどころには岩がある。そこにいる魔物はフェアウルフの一種類。灰色の毛並みをした狼であり鋭い牙を誇っている。大型犬ほどのサイズだ。 狩りをしているプレイヤー数は多く、必死の形相でモンスターと戦っていた。 「俺の、俺の宿代をー!」「私はまだ朝食も食べていないんだからね!」「や、やべえやべえ、こいつら強えぞ!」  トウマは顔をしかめた。このゲームのプレイヤーはみんな無職なのだろうか? 分からない。(そう言えば、俺も朝食を食っていない) ドンと音がして、頭上に文字が表示された。  ――クエスト、フェアウルフの撃破  隣にいるウミ

  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第5話 梅おにぎり

     村の広場。 トウマたちは木製のベンチに並んで腰掛けていた。 ゲーム内は昼間であり太陽が出ている。近くにある桜の木が花々を満開に咲き誇らせていた。そよ風が吹いて、花びらがチラチラと地面を舞う。木枝が揺れる音がした。 大きめの梅おにぎりを、ウミが両手で持ってむしゃむしゃと食べている。モフモフと尻尾を振っており、ご機嫌のようだ。満面の笑みを浮かべている。 「美味しいですぅ、美味しいですぅ」「そりゃあ良かった」「ご主人様、ありがとうございます」「味わって食えよ」  梅おにぎり、200ヴァル。 道具屋で買ってきたものだった。手痛い出費である。 トウマは広場の光景を眺めた。中心には噴

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